婚約指輪や結婚指輪は、パートナーとの愛の証として一生身に着けていく指輪。簡単に買い換えられるようなものではないからこそ、きちんと正しいサイズ選びをして長く着用していきたいですよね。今回は結婚指輪・婚約指輪のサイズの測り方や選び方のポイント、万が一サイズが合わなかった場合の対応策などについて、ご紹介します。

指輪サイズとは?

ファッションリングの場合、指輪のサイズは大まかに選んでいる人もいるかと思いますが、ブライダルリングは長期間かつ長時間着用する可能性がある指輪。自分の手や指に心地よくなじんでくれる指輪を探すには、サイズについてしっかり理解しておく必要があります。

指輪のサイズは、国によって単位が異なります。日本では、「号」という単位が使われており、1号は40.8mmを指します。号は指輪の「外周」ではなく「内周」の長さになり、1号上がるごとに指輪の内周は約1mmずつ大きくなっていきます。

すでに各号ごとに計算された内周・内径値があるため、指輪の半径(内径)の長さから「何号か」を判断することもできます。通常は指や指輪の内周から号を判断しますが、手持ちのリングで測る場合は内径で調べてみるのも一案です。

【号数ごとの内径と内周】

リングサイズ(号数) 内径(半径) 内周
6号 14.7mm 46.1mm
7号 15mm 47.1mm
8号 15.3mm 48.2mm
9号 15.7mm 49.2mm
10号 16mm 50.3mm
11号 16.3mm 51.3mm
12号 16.7mm 52.4mm
13号 17mm 53.4mm
14号 17.3mm 54.5mm
15号 17.7mm 55.5mm
16号 18mm 56.6mm
17号 18.3mm 57.6mm
18号 18.7mm 58.6mm
19号 19mm 59.7mm
20号 19.3mm 60.7mm

(参考:指輪のサイズってどうやってチェックすればいいの? | 結婚指輪ランキング

また海外ブランドの場合、服や靴のサイズと同様、指輪のサイズ規格も異なります。アメリカでは、mm(ミリメートル)ではなくインチ(inch)を使うため、サイズの刻み方にも違いがあり、USサイズでは、4、4.5、5、5.5など0.5インチ刻みで展開されています。またイギリスはアルファベット表記になり、サイズが上になるほどアルファベットがZに近づいていきます。

ヨーロッパのブランドでは、ISO規格を使用しているところが多いそうですが、日本の号数に40を足せばいいので、わかりやすいですね。海外ブランドの指輪を選ぶ場合は、普段着けている指輪の号数にとらわれず、試着しながら自分の指にベストなサイズ感を見つけていくようにしましょう。

【海外の指輪のサイズ表記】

日本(JCS規格) アメリカ(US) イギリス(BS規格) ヨーロッパ(ISO)
6号 3.5〜4US G〜H 46
7号 4〜4.5US H〜I 47
8号 4.5〜5US I〜J 48
9号 5 US J 49
10号 5.5 US K 50
11号 6 US L 51
12号 6.5US L〜M 52
13号 6.5〜7US M〜N 53
14号 7〜7.5US N〜O 54
15号 7.5〜8US O〜P 56 1/2
16号 8US P 57 3/4
17号 8.5 US Q 58 1/2
18号 9 US R 60
19号 9.5 US S 61 1/2
20号 10 US T 62 1/4

(参考:リングサイズの表記は国によって違う? | Platinum Guild International

平均的な指輪のサイズは?

続いては、男女別の平均サイズを見ていきましょう。日本人の場合、女性は7~10号、男性は13号~18号あたりが平均になります。

体重や身長によっても手指の大きさや形は変わりますが、体が細くても骨や関節がしっかりしている人もいるので、指輪のサイズに関しては、明確な相関関係があるわけではありません。球技スポーツや楽器演奏の経験が長い人は、強くしっかりした指に成長していることが多い傾向もあります。

指輪のサイズは、靴や服のサイズなどと比べてもかなりシビアに測る必要があります。平均サイズはあくまで参考として鵜呑みにせず、着ける人の指を正確に計測することが大切です。

指輪のサイズの測り方

指輪のサイズはジュエリーショップに出向けば測ってもらえますが、「なんとなくのサイズ感を知っておきたい」「内緒で恋人のサイズを知りたい」という方もいることでしょう。ここからは、自宅で指輪のサイズを測る方法をご紹介します。

専用の器具で計測する

指輪のサイズを測る場合には、「リングゲージ」や「サイズ棒」などの専用器具を使います。これらはオンラインでも購入でき、価格も手頃なものがたくさん出回っています。リングゲージはあらゆるサイズのリングを束にしたもの。指輪をはめたい指にいくつかのサイズを試着しながら、手を握ったり動かしたりしても窮屈に感じない、かつするりと落ちてしまうことのない、自分の指にぴったりくるサイズを見つけていくカタチになります。

一方、サイズ棒は円錐状の棒に目盛がついており、手持ちの指輪を通してみてサイズ感を測る方法です。手持ちのリングで、薬指にピッタリのサイズのものがある場合は、こちらでサイズを確かめてみるのも一案です。

普段着けているリングを測る

手持ちのリングがある場合は、その直径を測って号数を調べる方法もあります。細かい目盛がある定規で指輪の直径(内径)を調べ、上述の表と照らし合わせてみてください。その場合、必ず「指輪の内側から内側のサイズを測る」ことが肝心です。

紙や糸で測る

「購入前にはお店で測るから、そこまで正確に測定しなくてもいい」という方は、紙や糸で大まかに測ってみる方法もあります。

まずは指輪の幅くらいに細く切った紙または糸を用意し、指の一番太い関節部分にぐるりと巻きつけ、ペンで印を入れます。指から外し、印から先端までの長さをミリ単位まで測定した上で、その数字を上述のサイズ表に当てはめ、「内周」の値から号数を判断してみてください。

恋人に内緒で指輪のサイズを知りたいときは?

婚約指輪をサプライズで渡す場合、「恋人に内緒で指輪のサイズを確認したい」という人もいるでしょう。

本人がいつも着用しているリングがある場合は、入浴中や留守中などに、こっそりそのリングのサイズを測ってみるのは一案です。上述のように、「サイズ棒を用いる」か「直径を測ってサイズ標と照らし合わせる」方法があります。

もしくは、「寝ている間に指に糸を巻きつけ、測ってみる」という方法もあります。ただ精度は低くなる可能性があり、また勘付かれてしまうリスクもあるので、熟睡しているときに、丁寧かつ慎重に測るのがポイントです。

恋人の友人や家族と交流がある場合は、「それとなく聞いてもらう」のもおすすめです。同性間であれば、「指が細いよね、何号?」「どんな指輪が好き?」なんて話題も自然にしやすいもの。好みのデザインやブランドなどの情報も仕入れておくと、購入の際に役立つでしょう。

上記のいずれも難しそうな場合は、「プロポーズリングを贈る」といった方法もあります。プロポーズリングは、サイズやデザインを変更することを前提に購入し、後日一緒にお店に出向いて調整ができるサービスです。

また、「先にダイヤモンドだけを贈る」というサービスを用意しているお店もあります。ダイヤモンドだけでプロポーズをおこない、後日そのダイヤモンドを本人の好きなデザインのアームにあしらってサイズも調整する、という流れになります。ブライダル専門のジュエリーブランドであれば、こうしたサービスを用意しているところが多いので検討してみるといいでしょう。

指輪のサイズを確認するときの留意点

続いては、指輪のサイズを確認する際に留意したいポイントについてご紹介します。

「指のもっとも太い部分」を測る

「指輪のサイズを自分で測って」と言われると、多くの人は指の付け根を測ろうとします。指の付け根が一番太い人はそれで問題ないのですが、指のもっとも太い部分は必ずしも付け根とは限りません。中には骨や関節がしっかりしていて、付け根よりも第二関節のほうが太い人もいます。

関節を通り抜けなければ指輪をはめることができませんし、なんとかはめられても、毎回外すときに苦労するのは避けたいですよね。普段のアクセサリー等で、「関節に引っかかって抜けづらい」という経験がある方は、注意が必要です。

指輪を試着する際は、手指や腕を動かしてみる

指輪を試着する際、一回指に通しただけで「合う」「合わない」を判断するのは危険です。指を伸ばしているときは平気でも、手を握ったときに窮屈さや痛みを感じたり、手や腕を大きく振ってみると指輪が落ちそうになったり、ということもあります。

ブライダルリングは長時間着用する可能性が高い指輪なので、着けていることを忘れるくらい快適に、かつぴったりと指に留まるサイズ感のものを選ぶ必要があります。指に食い込むような状態になっていないか、鏡にも映してみながら確認していくといいでしょう。

サンプルリングを試着できないことも

きちんとしたブランドやショップであれば、ブライダルリングは基本的に、誰も試着をしていない“まっさらもの”を用意してくれます。そのため、お店にあるものは基本的にサンプルリングとなり、一般的なサイズのものしか用意されていないこともあります。平均的な指のサイズの方であれば、それほど心配は要りませんが、平均よりも細い、太い、という自覚がある方は、来店予約する際、大まかな目安となるサイズを伝え、できればサイズを用意してほしい旨、事前にお願いしておくのも一案です。

時間帯や季節によっても、サイズは変動する

指のサイズは、時間帯や季節によっても変化します。「靴は夕方買ったほうがいい」という話を、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは足に水分が溜まってむくみが出て、朝方よりもサイズが大きくなりやすいためです。

指も同様で、むくみやすい体質の人は特に注意が必要です。人によっては1~2号の差が出ることもあるので、購入前に上述の方法で朝夜2回、また何日かサイズを測っておき、どの程度サイズの変動があるかを掴んでおけるとベターです。

また一般的に、湿度や体温が高く、水分をたくさん摂る夏はむくみやすく、乾燥する冬はむくみが少ないと言われています。「次の季節を待ってサイズを測り直す」とまでする必要はありませんが、できるだけ自分の体質は把握しておき、購入する季節や時間帯によっては、「少しきつめ」「少しゆるめ」のサイズを選ぶことも検討してみるといいでしょう。

また極端な体重の増減にも指のサイズに影響が出るので、ダイエット中、トレーニング中の方などはその点も考慮しておきましょう。女性の場合、妊娠中はむくみが出やすくなり、体重の増加にも伴って、指のサイズが変化しやすいです。心配な方は、後からリサイズできるデザインのものを選んでおけると安心です。

幅広デザイン、キツく感じることも

また指輪のデザインによって、着用感が異なってくることがあります。一般的に、指輪の幅が広いデザインの指輪はきつく感じやすく、逆に細く華奢なデザインはゆるく感じやすい傾向があります。幅広のデザインは指の付け根を大きめに覆うため、特に手を握ったときなどに窮屈に感じやすいです。

通常、指輪は2〜5mmくらいの幅で展開されていますが、4mm以上の幅広タイプの場合は、ややゆるめのサイズを検討してみるといいでしょう。逆に幅2.0mm前後の華奢なタイプは、少しきつめのサイズを選ぶとフィット感を得やすい可能性があります。ただ、アームの内側に丸くカーブを付け、指どおりや着け心地をよくしている指輪(内甲丸)の場合は、幅広のリングでも指の接点が少なくなるため、こうした考慮が必要なくなるケースもあります。

なお、指輪のサイズに影響するのは指輪の幅のみで、指輪の厚みに関しては留意する必要はありません。

ブランド特有のサイズ感にも注意

ジュエリーブランドの中には、独自のサイズ展開をしているところもあります。「7.5号」といった細かいサイズ展開をしているところもありますし、海外で購入する場合、体格の小さい日本人の指にぴったりくるサイズが見つからない、という可能性もゼロではありません。日本に進出している店舗で買う場合、その心配は少ないですが、購入するブランドを決めたら、そこで色々と試着させてもらいながら自分の指にフィットするサイズを選んでいきましょう。

サイズが合わなかったときの対応策

指輪を購入してから、「サイズが合わなかった!」と気づいた場合は、すぐに調整をするようにしましょう。特に「少しゆるい」と思いながら着用し続けるのは、紛失リスクが高いです。万が一、紛失してしまった場合の対応法は、以下の記事も参照ください。

(参考)大切な結婚指輪をなくしたらどうする?対処法やなくさない方法を解説| 婚約指輪・結婚指輪ならラザール ダイヤモンド

サイズの調整は、購入したショップやブランドで受け付けてくれることが多いです。ブライダルリングは生涯にわたって着用していくものなので、アフターサービスが充実しているところで購入するのが安心です。

なお、本サイトを運営しているラザールダイヤモンドでは、購入時に会員サービス「My LAZARE」にご登録いただいているお客様に対し、サイズ直しや現品修理を一生涯、無料で受け付けています。「My LAZARE」は入会費・年会費ともに無料。そのほかにも色々なご優待特典を用意しています。

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ただ中には、後からのリサイズが不可能なデザインもあります。アーム全周にダイヤモンドが入っている「エタニティ」タイプなどがその代表例です。後からリサイズが可能なデザインかどうかは、購入の前に一度必ず確認しておきましょう。リサイズや修理を受け付けてくれるお店であれば、年齢を重ねてサイズが合わなくなってきたときにも安心ですね。

まとめ

以上、結婚指輪や婚約指輪のサイズを選ぶ際に、知っておきたい情報についてご紹介しました。一生に一度の大切な指輪だからこそ、そして毎日着用する可能性もある可能性だからこそ、いつもより慎重に、丁寧にサイズ選びをおこないたいものですね。これから購入される際は、ぜひ参考にしてみてください。

更新日時:2022.04.21