婚約指輪といえばダイヤモンドの指輪が一般的。でも、なぜダイヤモンドなのでしょうか?

その理由を知っていると、婚約指輪がより愛おしいものになりますよ。

 

【ダイヤモンドは愛を誓う際に贈るのにふさわしい宝石】

 

婚約指輪にダイヤモンドが何故ついているかという理由は、ダイヤモンドの性質に由来します。ダイヤモンドは地球上に天然で存在する最も固い物質とされるうえ、希少価値があって高価、しかもその美しさも類を見ません。ダイヤモンドのこのような特質が、生涯の愛を誓う際に贈るのにふさわしいとされたのです。

 

指輪を贈るという習慣自体は古代ローマ時代にはすでにあったといわれています。初めは鉄の指輪、時代を下ると金の指輪に代わりました。ダイヤモンドの指輪を贈るようになったのは、15世紀ごろです。

 

ダイヤモンドには男女の愛を強くする不思議な力が宿っているとも信じられており、それも結婚の指輪にダイヤモンドを飾ることを後押ししました。

 

【定番となったダイヤモンドの婚約指輪】

 

15世紀ごろは、結婚の際にダイヤモンドの指輪を贈るのは裕福な王侯貴族だけでしたが、19世紀になるとある程度経済力のある庶民にもその習慣が根付くようになります。これは、南アフリカでダイヤモンド鉱山が新たに発見され、ダイヤモンドの産出量が増えたことも関係しています。なお、結婚に際して、ダイヤモンドの付いた華やかな婚約指輪とシンプルな結婚指輪、二つの指輪を贈るようになったのもこの頃といわれています。

 

日本にダイヤモンドの婚約指輪の存在が紹介されたのは1960年代のこと。この習慣は日本でも定着し、結婚の際にダイヤモンドの婚約指輪を贈ることは一般的となりました。また、最近では結婚指輪にもダイヤモンドをあしらった華やかなタイプが多く登場しています。

 

昔から愛の象徴として知られるダイヤモンド。その意味を知ることで、婚約指輪はより一層輝いて見えるはずです。

更新日時:2021.05.28