結婚指輪や婚約指輪は高価なもの。少しでも安く済ませたいと、専門店以外のお店で探している人も少なくないかもしれませんね。でも、ダイヤモンドには人工的に作った模造品があることをご存知でしたか?今回は、うっかり本物ではないダイヤモンドを買わされないための方法をご紹介します。
 

■人工的に作られたダイヤモンドの種類

 
地球の内部で生成されたダイヤモンドとは違い、合成ダイヤモンドの歴史は浅く、登場してから約60年。人工的に作るものではありますが、天然のダイヤモンドと原料となる炭素は同じです。最近では、輝きや硬さも本物と変わらないような品質だと言われているそうです。
 

・モアッサナイト

 
ダイヤモンドと輝きと硬さが同じくらいの鉱物。モアッサナイトは天然のものもありますが、希少であるため、流通しているものはほとんど人工なのだそう。その硬さを生かして、主に工業用として使われています。
 

・キュービックジルコニア

 
屈折率や硬さがダイヤモンドに非常によく似た人工石。色は無色透明ですが、ピンクやグリーンなど色をつけたものもあります。価格は天然ダイヤモンドに比べ安価。今回の文中での模造ダイヤモンドはこの「キュービックジルコニア」を指しています。
 

■ダイヤモンドが本物かどうか見分けるのは困難

 
最初から厳しい事を言うようですが、素人がダイヤモンドを本物かどうか見極めることは難しいのが事実です。結婚指輪や婚約指輪は一生に一度だけ購入する大切な宝物。絶対に偽物をつかまされたくないですよね。安いだけに惑わされず、信頼できるダイヤモンド専門店や、宝石鑑定士のいるお店で購入することをおすすめします。
 

■模造ダイヤモンドの見分け方

 
結婚指輪などの大切なジュエリーは専門店で購入するのが安心ということがわかりました。では、手持ちのファッションジュエリーはどうでしょう?こちらも見極めは難しいですが、どうしても気になる場合は、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか?
 

・重さが二倍もある

 
模造ダイヤモンドは天然ダイヤモンドに比べ、密度が高く、とても重いもの。同じ大きさの本物のダイヤモンドと模造ダイヤモンドを手のひらに乗せてみると、模造ダイヤモンドの方がずっしりと感じるのだそうです。
 

・偽物は交ざり物が少ない

 
天然のダイヤモンドは地面の中で時間をかけてゆっくり作られます。その間に、不純物がわずかながら混ざってしまうもの。模造ダイヤモンドは完璧に近く作られているため、不純物がありません。あまりにも完璧に無色透明なものは、模造ダイヤモンドです。
 

・息を吹きかける

 
メガネを掃除するときのように、「ハーッ」と息を吹きかけてみましょう。天然ダイヤモンドは熱伝導率が高いため、息を吹きかけてもすぐに晴れてしまいます。反対にずっと曇ったままなら、それは模造ダイヤモンドだといえるでしょう。
 

■偽物のダイヤモンドを買わない為に気をつけること

 
模造ダイヤモンドを購入しないために気をつけるコツは次の2点です。
 

1.信頼できる専門店で購入

 
ブライダルジュエリーの専門店やダイヤモンド専門店なら、信頼できる場所からダイヤモンドを仕入れています。また、専門の鑑定士がいるお店なら、長年の経験と専用の機器を用いてダイヤモンドと偽物を見分けることができます。そのため、偽物を購入してしまう恐れはありません。
 

2.グレーディングレポート(鑑定書)をつけてもらえる店もある

 
ダイヤモンドにグレーディングレポート(鑑定書)やダイヤモンドを各種宝石鑑別機材を用いて検査した科学的データ(鑑別書)が付属しているお店もあります。婚約指輪(エンゲージリング)や結婚指輪(マリッジリング)など高品質のジュエリー購入したいという場合には検討してみては?

グレーディングレポートは正式には「ダイヤモンドグレーティングレポート」と言い、ダイヤモンドを、色(カラー color)、透明度(クラリティ clarity)、重さ(カラット carat)、研磨(カット cut)。それぞれの頭文字を取った4C(フォーシー、ヨンシー)という評価基準が必ず記載されます。

現在日本には様々な機関のグレーティングレポートがあるので、お店でどのような機関のグレーティングレポートを付けてもらえるか聞いてみましょう。信頼出来る機関のグレーティングレポート付きのダイヤなら安心ですね。

更新日時:2021.10.21