「婚約指輪は婚約期間中にのみ身に着けるもの」というイメージが定着していますが、そのようなルールはありません。結婚後も身に着けて普段使いすることができます。
 
この記事では、普段使いしやすい婚約指輪の特徴とともに、婚約指輪を着けるのに適したシチュエーション、着けるのを避けるべきシチュエーションをご紹介しています。婚約指輪をジュエリーボックスに保管している方は、ぜひこの機会に普段使いしてみませんか?

 

婚約指輪を普段使いしている方はいるの?その割合は?

 
そもそも、婚約指輪を普段使いしている先輩カップルはどれくらいいるのでしょうか。
 
Hanayumeによると、婚約指輪を毎日身に着けているという方は全体の15%だったそう。割合としてはあまり多くないことから、婚約指輪に対し「入籍するまでの婚約期間中に着けるもの」というイメージを持っている方が多いことが伺えます。なお、残りの85%の方々は「結婚式やパーティーなどのフォーマルシーンで婚約指輪を身に着けることが多い」と答えています。

 

デザイン・素材に着目!普段使いしやすい婚約指輪とは

 

婚約指輪を着ける時期に決まりはありません。もらったその日からいつでも自由に着けて問題ありませんが、結婚指輪に比べてデザインが華やかなので「普段は着けにくい」と感じる方も多いようです。では、普段使いしやすい婚約指輪のデザインとはどのようなものでしょうか。
 

引っ掛かりの少ないデザイン

 
一粒のダイヤモンドをあしらった「ソリティア」は婚約指輪の定番デザインですが、高さがあって引っ掛かりやすいのが弱点。ときには、仕事や家事の邪魔になってしまうこともあるかもしれません。
その点、爪や石座が低いデザインは引っ掛かりにくいので普段使いにぴったり。目立ちすぎる心配もないので、職場でも身に着けられるほか、家事の際も左薬指を輝かせることができます。「ソリティアの婚約指輪を毎日着けたい」という場合は、爪や石座が低いかどうかを必ず確認するようにしましょう。
 
なお、指輪の全周にダイヤモンドがあしらわれた「エタニティ」や、指輪の半分にダイヤモンドが施された「ハーフエタニティ」、石畳のようにダイヤモンドが敷き詰められた「パヴェ」は、引っ掛かりが少ないデザインです。毎日着けるなら、こういったデザインの婚約指輪を選ぶのもおすすめです。
 

着け心地の良い指輪

 
婚約指輪を普段使いするのであれば、着け心地にもこだわるのが◎。着け心地の確認方法としては、購入する際に試着してみるのが一番ですが、指輪の内側の角を削った加工である「内甲丸」を基準にするのもおすすめです。内甲丸仕上げの指輪は違和感が少なく、ずっと着けていてもストレスを感じることがありません。そのため、毎日身に着けることを想定した婚約指輪には最適といえます。
 
このほか、サイズがぴったりであることも着け心地がよい指輪の条件です。婚約指輪を選ぶ際に「もしかしたら指がむくんでしまうかもしれないから」「外せなくなったら困るから」と一回り大きなサイズを選ぶ方もいますが、それはあまり望ましくありません。なぜなら、安定感のない着け心地になってしまうほか、気づかないうちに抜け落ちる可能性もあるため。毎日着けるのであれば、左薬指にフィットする婚約指輪を選ぶのがおすすめです。

 

普段使いしやすい素材

 
婚約指輪の素材には「永遠の輝きの象徴」とされるプラチナが使われることが多いですが、毎日着けるならゴールドもおすすめです。肌なじみがよいので、目立つのが気になる方も安心して身に着けることができます。
 
ゴールドにはイエローゴールドやホワイトゴールド、ピンクゴールドなどさまざまな種類があり、自分の肌の色やイメージに合わせて選ぶ楽しみもあります。フォーマルな印象が強いプラチナよりもカジュアルに着けられるので、同じデザインでも普段使いしやすいかもしれません。
 

【+α】結婚指輪とセットでそろえる

 
婚約指輪を普段使いするのであれば、結婚指輪との相性も想定しておきたいところ。婚約指輪は結婚指輪と同じ左手の薬指に着けるため、相性がよければ普段使いはもちろん、重ね着けもしやすくなります。
 
この点を踏まえておすすめしたいのが、婚約指輪と結婚指輪をセットで購入することです。ブランドによっては2つの指輪をセットで販売していることもあり、それを選べばコーディネートに悩む心配がありません。もちろん、婚約指輪と結婚指輪を別のブランドで購入して組み合わせるのも素敵です。その場合は、一方がストレートならストレート、ウェーブラインならウェーブラインと、デザインを合わせるのがおすすめ。指輪と指輪の間の隙間を埋められるので、スッキリとした見栄えになるほか、統一感が出てよりきれいな手元を演出できます。
 
なお、結婚の証である結婚指輪の上から婚約指輪を着けることには、「ふたりで誓った永遠の愛をロックする」という意味があるそうです。
 

おすすめはコレ!婚約指輪を着けるのにぴったりなシチュエーション

 

では、婚約指輪を普段使いするなかで、とくに身に着けるのがぴったりなシチュエーションにはどのような場面があるのでしょうか。以下で3つご紹介します。
 

結婚式・パーティー

 
結婚式やパーティーなどの華やかな場面には、美しく煌びやかな婚約指輪がぴったり。ドレスコードに身を包んでいるので、指輪だけが浮いてしまう心配もありません。また、結婚式やパーティーには、友人や知人、お世話になった人などが参加していることも。婚約指輪を着けて出席することで、さり気なく結婚が決まったことを報告することもできます。
 

パートナーとお出かけ

 
婚約指輪は、愛するパートナーから贈られた特別なアイテムです。そのため、パートナーと出かける際はなるべく身に着けるようにしましょう。きっと「自分が贈ったものを今でも身に着けてくれている」とパートナーを喜ばせることができるはず。ふたりの絆をより一層深めるという意味でも、このシチュエーションで身に着けるのはおすすめです。
 

実家へ帰省

 
結婚挨拶後、お互いの実家へ帰省する際にも婚約指輪を着けましょう。とくに、パートナーの実家へ行くときは積極的に着けるのがポイント。なぜなら、相手の両親に「もしかして、息子は婚約指輪を贈っていないのか」などと余計な心配をかけてしまう可能性があるためです。良好な家族関係を築くためにも、お互いの実家に帰省する際はなるべく婚約指輪を身に着けるようにしましょう。
 

TPOを意識して!婚約指輪を避けるべきシチュエーション

 
毎日着けたい婚約指輪ですが、マナーや衛生の観点から着けるのを避けるべき場面もあります。
 

1.通夜や告別式に参列するとき

 
地方によって細かなマナーは異なるものの、基本的に通夜や告別式などの弔事では、キラキラと目立つ貴金属の装飾品を身に着けるのはマナー違反です。とくに、婚約指輪はダイヤモンドがあしらわれた華やかなデザインであることが多いので、弔事に参列する際は外すようにしましょう。
 

2.家事をするとき

 
洗濯や掃除、料理などの家事を行う際は、婚約指輪を外しておくことをおすすめします。
たとえば、婚約指輪を着けたまま料理をすると、石留めの隙間や指輪と指の間に食材や洗剤が入ってしまう可能性があります。また、洗剤で指輪が抜けやすくなり紛失の危険性があるほか、指輪により食器を傷めるおそれもあるのです。こうした点から、料理をする際は前もって婚約指輪を外しておくのが賢明といえます。
 

3.スポーツや力仕事をするとき

 
婚約指輪は、力が加わると変形してしまうことがあります。そのため、身に着けたままスポーツをするのは避けるようにしましょう。とくにテニスやゴルフ、野球など、手に道具を持って行うスポーツは要注意です。
 

4.お風呂に入るとき

 
婚約指輪を着けたままの入浴すると、シャンプーやコンディショナー、ボディソープなどが、石留めの隙間または指輪と指の間に入り、残ってしまう可能性があります。きちんと洗い流せなかった場合、汚れや黒ずみの原因になる可能性があるので、入浴する際にも婚約指輪は外しておくことをおすすめします。
 
プラチナは変色しないとされていますが、プラチナの指輪にはほとんどの場合、パラジウムや銅など、加工しやすくするための「割金」が含まれています。割金は、入浴剤やシャンプーに含まれる成分によって変色する可能性があるので、プラチナだからといって着けたまま入浴するのは避けましょう。
 

5.子どものお世話をするとき

 
婚約指輪にはダイヤモンドがあしらわれていることがほとんど。石座が低いデザインであっても、周りの人やものを傷つける可能性はゼロではありません。そのため、小さな子どものお世話をするときは前もって外しておくことをおすすめします。
 
また、毎日着けている指輪はきれいに見えても隙間に雑菌がついている可能性があります。小さな子供は免疫力が弱く、少しの雑菌からでも何らかの病気に感染する可能性があるので、お世話をするときは婚約指輪を外しておいたほうが安心です。
 

いつまでも普段使いできるように。婚約指輪のお手入れ方法

 
婚約指輪を普段使いしていると、どうしても汚れが溜まってきてしまうもの。いつまでも身に着けられるように、そして美しい輝きをキープできるようにするためには、日頃からお手入れを行うことが大切です。
 
基本的には、輝きが弱まったなと感じたときがお手入れのベストタイミング。乾いた柔らかい布で軽く拭くだけで汚れが取れ、本来の輝きを取り戻すことができます。使用するアイテムには、メガネ拭きを代用するのも◎。婚約指輪を傷つけない布であれば、どれを使用してもOKです。
 
頑固な汚れがついてしまっている場合は、ちょっとした一手間を加えるときれいな美しさを蘇らせることができます。その方法はとても簡単で、まず洗面器やボウルにぬるま湯を張り、そこに中性洗剤を数滴加えます。まんべんなく混ぜたら、そこに婚約指輪を浸して数分放置。そのあと、毛先が柔らかい歯ブラシや専用ブラシで汚れをやさしく磨き取ります。最後に水で汚れを洗い流し、乾いた柔らかい布で水気を取って終了です。
 
婚約指輪を長く普段使いするためにも、お手入れは定期的に行うようにしましょう。
 

婚約指輪を普段使いしてみませんか?

 
「婚約指輪を着ける期間は、プロポーズから入籍するまでの間」というルールはどこにもありません。結婚指輪を着けるようになったあとも、好きなタイミングで身に着けて問題ないのです。
もし、婚約指輪をジュエリーボックスに仕舞っているのであれば、この機会に普段使いしてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したポイントを押さえておけば、TPOやシチュエーションを考慮しつつ、適切なタイミングで婚約指輪を身に着けられるはずです。
 
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更新日時:2020.12.08