結婚指輪は基本的にずっと指輪に着けるもの。その指輪の周辺が赤く腫れたりかゆみが出たりなどのトラブルが起こったらどのように対処すれば良いのでしょうか?今回は、指輪を着けることで起こる可能性のあるトラブルについて見て行きましょう。

■指輪が抜けない?

買った時は指にすんなり入った指輪。外そうと思っても抜けない時は、むくみが原因かもしれません。特に、毎晩外して朝着ける習慣のある人は経験があるのではないでしょうか?むくみの原因は体の中の余計な水分です。夜に向けて体の下の方に向かってたまるので、指先がむくみ指輪が外しにくくなります。

対処方法は指先をよく動かすこと。前述した通り、余分な水分は体の末端に溜まるので、指先を体の上に持って行くようなストレッチをするのが効果的です。また、ハンドクリームを着ける時に指先から指の付け根に向かってマッサージをしても良いでしょう。

このような方法を試してもいつまでも変化が見られない場合や痛みを伴う場合には、薬の副作用や他の病気などの可能性も高まります。早めに医療機関を受診しましょう。

■結婚指輪の跡が赤くかゆい

指輪の跡が赤くなり、痒みを伴う原因は大きく分けて2つ考えられます。
指輪の裏に洗剤などが溜まって起こる「湿疹」と、指輪の素材に反応して起こる「金属アレルギー」です。

■湿疹

指輪を着けた指が赤くかゆみもある場合は、湿疹が原因かもしれません。これは、指輪と皮膚の間に洗剤がたまり洗い流しが足りないために起こります。赤くなる以外にも水ぶくれやあかぎれができることも。主婦の方に多く見られる症状で別名「主婦湿疹」とも呼ばれます。

対処方法は、指輪の裏に洗剤が溜まらないようによく洗い流すこと。食器を洗う時はゴム手袋を着けて洗剤に触れないようにするのも良いでしょう。かゆみが強い場合は早めに医療機関を受診してください。

■金属アレルギー

金属アレルギーとは、その名の通り金属に反応して起こるアレルギーのことです。皮膚から出た汗が指輪の素材に反応してイオン化し、アレルギー源になることで起こります。主な症状は、赤く腫れる、かゆみや発疹、かぶれなど。「私はアレルギーがないから大丈夫」と思っている人でも、急になることもあるので注意が必要です。

金属アレルギーについての詳細記事はこちら

<アレルギーを起こしにくい素材>

金属アレルギーはどの金属でも起こる可能性があります。結婚指輪によく使われるプラチナやゴールドは、強度を増したり色味を変えたりするために、パラジウムなど他の金属を混ぜることも。それらの金属に反応している可能性もあるそうです。

ですが、もともとプラチナは比較的金属アレルギーが起こりにくい素材です。それでも心配な方は、パッチテストをしたり、混合する他の金属の割合を確認してみたりするのもおすすめです。

<パッチテストとは>

結婚指輪はずっと身に着けるもの。「金属アレルギーで着けられない」という失敗は避けたいもの。そこで、どの金属に反応するか事前に調べる方法がパッチテストです。皮膚科のあるクリニックで受診できるテストで、様々な金属を付けたシールを背中や上腕に貼り反応を見ます。

これによりアレルギーの原因になる金属がわかるので、結婚指輪を買う時にはそれを避けて購入すると良いでしょう。

指輪のあとが痒くなる原因には、むくみや湿疹、金属アレルギーがあることがわかりました。上記のような症状がある場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診する方が安心です。
また、パッチテストも多くの皮膚科で受けることができるので、お気に入りの指輪を毎日身に着けるためにも一度受けておくと安心ですね。

更新日時:2023.11.28