婚約・結婚を記念する一生モノのブライダルリング。選ぶ際には着用しやすさ、ダイヤモンドの数や大きさなど、いろいろなポイントがありますが、「せっかくなら何度も着用したくなる、かわいい婚約指輪・結婚指輪を選びたい!」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、かわいい婚約指輪・結婚指輪のデザインにはどのような種類があるのか、選ぶ際のポイントや注意点についてご紹介していきます。

かわいい婚約指輪・結婚指輪の特徴と選び方

婚約指輪に何を求めるかは人それぞれ。最新の調査(※1)によれば、決める際に重視したポイントとして、圧倒的に多かった回答は「デザイン」(78.9%)。その他の「価格」「石の品質」「ブランド」「リングの品質」「リングの素材」などの項目を、大きく引き離しています。

といっても、指輪のデザインの好みは千差万別。ゴージャスでリュクスな雰囲気のもの、シャープでかっこいいもの、他の人と被らない個性があるものなど、いろいろな方向性がありますが、普段から愛らしくフェミニンな髪型やファッションが好きな人、大人かわいい雰囲気の小物や雑貨を好む人は、婚約指輪・結婚指輪でも「かわいい」と感じられるデザインを好む傾向があるようです。

どんなデザインのリングが「かわいい」と思うかには個人差もありますが、一般的には、「華奢で小ぶりなデザイン」「曲線的でフェミニンなデザイン」「丸みのあるデザイン」「可憐なダイヤモンドがキラキラときらめくデザイン」「ピンクカラーのデザイン」「愛らしいモチーフが入ったデザイン」などをイメージする方が多いのではないでしょうか。

ここからは、そうした「かわいい」リングのデザインについて、具体的なリングイメージとともにご紹介していきます。

(※1)ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ

華奢なアームのデザイン

一般的に販売されている婚約指輪のアーム幅は、2mm前後のものから4mm以上のものまで、かなり幅広くあります。

そのうち2.0〜2.5mmくらいの幅のリングは、全体的に清楚で可愛らしい印象を与えます。ボリュームのあるデザインのリングにも素敵なものはたくさんありますが、細身で華奢なリングが好きな方は、アーム幅が華奢なもの、アームに絞りが入っている(細くなっている部分がある)デザインを検討してみるといいでしょう。

また華奢なリングは、センターダイヤモンドが小さくても見栄えがしやすいです。指を細く見せてくれる効果もありますし、着け心地が軽く、他のリングとの重ね着けを楽しみやすい、といった魅力もあります。


【ユニオン】


【カリヨン】

曲線的でフェミニンなデザイン

アームがS字(ウェーブ状)になっているデザインや、アームに曲線的なひねりが入っているデザインも、愛らしくフェミニンな印象を与えます。指の形や太さによっては、ウェーブデザインの方が似合う人もいるので、試着しながら検討してみるのがおすすめです。


【マンハッタンヘンジ】


【ヴァイン】

丸みを帯びたデザイン

コロンとした丸みのあるデザインも、全体的にやわらかく愛らしい印象のリングに仕上がります。指に触れるアームと指の接点に丸みが付いている分、着け心地が良いという魅力もあります。

丸みを帯びた形状のリングの多くは、内側の金属を丸く削った「甲丸」という仕上げをしています。「少し丸すぎる」「もう少しすっきりとした印象がいい」という人は、「甲丸」よりも少し削る度合いを抑えた「平甲丸」で仕上げているリングもあります。


【シャーロット】


【アプローズ】

可憐なメレダイヤモンドの装飾が入ったデザイン

キラキラと細かい瞬きを放つ小粒のダイヤモンドは、それだけで可憐な印象があります。一般的に0.1カラット以下のダイヤモンドは「メレダイヤモンド」と呼ばれており、メレダイヤモンドを散りばめたデザインのリングには、可憐でかわいい印象のものが多くあります。


【ロビンヒル】


【スイート アイヴィ】


【ドリルトン】

ピンクゴールドを用いたデザイン

指輪は一般的にシルバー系かイエロー系のラインナップが多いですが、「ピンクゴールド」という素材を用いた、ピンク系のリングもあります。ピンクなどの暖色系のカラーは、それだけで「かわいい」という印象を与えますよね。

ピンクゴールドの色味は、銅の成分を混ぜることによって作られています。ブランドや配合の割合によって微妙にピンクの色味も異なってくるため、ご自身の好みにピッタリくるものを探してみるといいでしょう。

デザインを問わず、やさしくしてフェミニンな印象になりますし、ピンクゴールドが特に馴染む肌色の人もいるので、いろいろと試着して相性を確かめてみるのがおすすめです。プラチナのほうが使いやすい、似合うという場合は、以下のようなコンビネーションデザインも検討してみるといいでしょう。


【マグノリア】


【ウォーター リリー】


【ガーベラ】

愛らしいモチーフが入ったデザイン

特定のモチーフが入っているデザインにも、かわいい雰囲気のリングが多くあります。以下のように音符をモチーフにしたデザインや、花かごをイメージしたデザインなどもあり、モチーフにも注目して検討してみるのも一案です。着ける人の好きなモチーフが入っていると、思い入れや特別感もアップしそうですよね。


【ノームバーグ】

【フラワーバスケット16】

かわいい婚約指輪・結婚指輪を選ぶ際の注意点

続いて、上記のような「かわいい」デザインの婚約指輪・結婚指輪を検討する際に、確認しておきたいポイントをご紹介します。

変形や変色の可能性について

まず華奢で細身なリングの場合、デザインや製法にもよりますが、幅の広いリングと比べると強度や耐久性が劣る場合があります。「心配な人は、金属を触ったり、重いものを持ったり、スポーツをしたりする際には着用しない」と決めておくか、できるだけ強度の優れた素材を選ぶのがおすすめです。プラチナやゴールドでも、さまざまな強度のもの(Pt900、Pt950、K18、K24など)があります。

またピンクゴールドを用いたデザインを選ぶ場合は、「変色」に注意が必要です。ピンクゴールドは銅を少し多めに混ぜることで、赤みがかった愛らしいカラーを出しています。銅は温泉などに含まれる硫黄成分で変色する性質があるため、温泉や入浴剤の入ったお風呂に入るときには外す必要があります。気遣いをしていれば何ら問題はありませんが、「いつでもどこでも着用したい」「変色しにくい素材がいい」と思う方は、別の素材を選んだほうが安心です。

自分の指に似合うデザインかどうか

自分に似合うリングデザインは、手指の形によって大きく異なります。「華奢なリングが好き」「ウェーブデザインがいい」などどんなに好みを満たしていても、自分の指に似合わない、バランスが良くないとなれば、結局は着用頻度が下がってしまう可能性もあります。

「私の手には、この幅やデザインが似合う」と分かっているのでなければ、購入前には必ず試着をして確認を。着用してみるなかで、意外なデザインやボリュームのリングが自分の指に映えると分かり、そちらを購入していく人も少なくありません。かわいいだけでなく、“自分に最高に似合う一本”を見つけたいならば、店頭に足を運んでみるのがベストです。

「華奢なリングが自分の手には映えないけれど、どうしても選びたい」といった場合は、重ね着けができるデザインを選び、結婚指輪とセットでボリュームの調整をしてみる、といったアイデアもあります。

年を重ねても着用できるデザインかどうか

婚約指輪・結婚指輪を購入する時点での年齢にもよりますが、「かわいい」デザインのリングを選ぶ際は、年齢を重ねたときのことも少し考えておくといいかもしれません。

手指も体の一部。年齢とともに形や印象が変化するため、似合う指輪のデザインも変わってくるのが一般的です。一般的に、皮膚の張りが落ちたり関節が目立つようになったりすると、若い頃よりもゴージャスで華やかなものが似合うようになる、と言われています。

「かわいいけれど、年齢を経ても着けやすい」というリングを探す場合は、クオリティにこだわってみるといいでしょう。チープな造りや雰囲気でないか、アームの素材やダイヤモンドの品質は相応のものか、細部までこだわって仕上げられているか等々の観点をクリアしていれば、長く着用を楽しむことができるはず。かわいらしさに加え、「気品」も備えたデザインを検討してみるのもおすすめです。

ただし、指輪のクオリティを上げると、価格も相応に上がっていきます。先々を考えすぎず、今のおふたりに最適な価格帯やデザインのリングを選んでおき、10年、20年、50年など節目の結婚記念日に指輪を贈る、といった楽しみ方もありますし、柔軟に検討してみるといいでしょう。

まとめ

以上、かわいいデザインの婚約指輪・結婚指輪を検討する際の選び方や注意点についてご紹介しました。上記を参考に、ぜひお気に入りの“かわいい”1本を、探してみてくださいね。

更新日時:2023.10.02