いつでも身につけて大切にしたい婚約指輪と結婚指輪。でも、ずっと身に着けているとダイヤモンドに傷がつかないかどうか、心配になってしまいますよね。ダイヤモンドはモース硬度10と、地球上最も硬いとされています。しかし、劈開(へきかい)性と呼ばれる「一定方向の力に弱い」性質があるため、一定の方向から強い衝撃が加わると、傷がついたり、欠けたり割れてしまう可能性があります。ここではダイヤモンドのセッティング(石の留め方)について解説します。
 

【婚約指輪はダイヤモンドの爪に注目して!】

 
婚約指輪といって思い浮かぶのは立て爪リング。立て爪とは4本や6本の小さな爪でダイヤモンドを支える留め方のことで、四方から光が入り込み、ダイヤモンドがより美しく輝くと言われています。

立て爪の爪の高さは指輪によってさまざま。爪が高いとダイヤモンドも突出するので、ぶつけやすく、傷がついたり欠けたりする可能性が高くなってしまうので、心配な方はセッティングの爪は低めの方がお勧めです。
 

【ダイヤモンドを金属でしっかり覆ってしまうデザインも】

 
爪で留めるよりもダイヤモンドに傷がつきにくいのは、爪なしのタイプです。地金でダイヤモンドをしっかりと覆うベゼルセッティングは、上から見るとダイヤモンドの周囲を地金がぐるりと囲むデザインになり、モダンな雰囲気があります。

また、テンションセッティングといって、地金の張力でダイヤモンドを留める方法もあります。ダイヤモンドが浮いているように見え、輝きも抜群。アームが太いデザインとなり、スタイリッシュな雰囲気です。さらに、地金に溝を作り、ダイヤモンドを埋め込むはさみ留めという方法も、ダイヤモンドが傷つきにくいといえるでしょう。
 

【エタニティリングならレール留めが傷つきにくい】

 
ダイヤモンドが整然と並ぶエタニティリング。ダイヤモンドが目立って華やかなのは爪留めですが、心配な方にはレール留め(チャネルセッティング)もお勧め。2本の金属の間にダイヤモンドを挟み込むセッティングで、日常的に身に着けていても引っかかりにくく、モダンでクールな印象になります。
 

【結婚指輪のメレダイヤはフラッシュセッティングがお勧め】

 
最近は、結婚指輪にもメレダイヤをあしらったデザインが増えています。に洋服などの引っかかりにくさを考えるのであれば、アームの表面にあけた穴にダイヤをはめ込んでいくフラッシュセッティングがお勧め。メレダイヤを小さな爪で留めていくパヴェセッティングの場合は、爪があまり高くないものの方がよりひっかかりにくいでしょう。

セッティングは見た目の雰囲気にも直結。店頭で試着をするなどして、自分の手に似合うかどうかもチェックして、選んでくださいね。

更新日時:2020.12.08