ダイヤモンドをお持ちの方、またはこれから購入を検討している方のなかには、ダイヤモンドの品質が気になる方もいるでしょう。ダイヤモンドの品質を知る一助として、鑑定書に記載された重量やグレードを確認することができます。

今回は、ダイヤモンドの鑑定書と鑑別書の違い、ダイヤモンド鑑定に関わるラザール・キャプランの歴史をご紹介します。ぜひご覧ください。

ダイヤモンドの鑑定書とは?鑑別書との違いも解説

ダイヤモンドの鑑定書と鑑別書について、よく分からないという方もいるのではないでしょうか。そこで以下では、鑑定書と鑑別書との違いをご紹介します。

鑑定書とは

鑑定書とは、重量やグレードを、根拠となる測定・検査結果とともに示した書類のことです。別名「ダイヤモンドグレーディングレポート」と呼ばれており、ダイヤモンドにしか発行されません。

鑑定書には、カラー・クラリティ・カットのグレードやカラット数、カットの形状、ダイヤモンドの寸法などが記載されています。この鑑定書を見ることによって、ダイヤモンドの品質を知ることができるのです。

鑑別書との違い

鑑定書と似たような言葉に「鑑別書」がありますが、この2つは目的が異なります。

鑑別書とは、宝石の種類や天然、合成、人造、模造といった石の起源などを記した報告書のことです。鑑定書と違い、グレードは記載されていません。鑑別書には科学的検査や分析を行った結果、その宝石の色、形状、サイズなども記載されており、ダイヤモンド以外の宝石にも発行が可能です。

ダイヤモンド鑑定とラザール・キャプランの歴史

ダイヤモンドの品質基準と聞くと、「カラット」「カラー」「クラリティ」「カット」の4Cをイメージする方は多いでしょう。かつて、ダイヤモンドの品質基準は、「カラット」「カラー」「クラリティ」の3Cで表されていましたが、Mr.ダイヤモンドやカッティングの魔術師と呼ばれたラザール・キャプランが、ダイヤモンドの輝きを生むカットの重要性を説き、4Cの確立に貢献しました。

ラザール・キャプランは、ラザール ダイヤモンドの創始者です。1883年に宝石商の三代目として世に生を受け、1903年にはベルギーのアントワープで独立し、現在の前身を設立します。そして1914年に本拠地をニューヨークに移し、「ラザール・キャプラン・インターナショナル」を設立しました。

1917年、プエルトリコにダイヤモンドのカッティング工場を設立し、そのわずか2年後の1919年にラザールの従兄弟であるマルセル・トルコフスキーが、ダイヤモンドの光の最適な反射と屈折を引き出すための角度と数式を考案。その角度と数式をもとに、ラザール・キャプランが理想的なプロポーション「アイディアルメイク」をカッティングによって実践したのです。

それから1937年にAGS(米国宝石協会)に加わりました。

1958年にラザール・キャプランの息子である「ジョージ・キャプラン」がGIA(米国宝石学会)の取締役に任命され、1964年にラザール・キャプランはGIAの名誉副会長になります。

「ダイヤモンドが最も美しく輝くように、私は情熱のすべてを傾けてひとつひとつをカットしています」という言葉の通り、ラザール・キャプランはダイヤモンドに一生を捧げ、4C確立の基礎作りにも大きく貢献しました。

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ダイヤモンドの鑑定機関

ダイヤモンドは鑑定機関で鑑定・分析が行われます。著名な鑑定機関としては、GIA(米国宝石学会)がその名を知られています。

GIAは、「4C」の概念を考案した鑑定機関です。世界でもっとも権威のある機関のひとつとして国際的に広く認知されています。

ラザール ダイヤモンドでは、ラザール・キャプラン・インターナショナル社の熟練の鑑定士によって、分析・等級付けをされたダイヤモンドであることを証明する、品質証明書を発行しています。

最高水準のカッティング技術を持つ世界的なブランドとして知られるラザール ダイヤモンド。ブランドとして定められた厳格な数値内でカットを施し、光沢、きらめき、輝きのバランスが最良の状態になるようにカッティングされたものであることを保証しています。

0.18カラット以上のダイヤモンドには、「ブランドロゴ」と「IDナンバー」を刻印します。IDナンバーはすべてデータで管理されているため、万が一紛失や盗難、すり替えなどが発生した際には、お持ちの品質証明書と照合することにより、同一性の確認が可能です。

ダイヤモンドはルースの状態で鑑定が行われる

通常、ダイヤモンドは婚約指輪にセッティングされていますが、鑑定機関では、ルース(裸石)の状態で鑑定が行われます。

まとめ

ダイヤモンドの鑑定書は、ダイヤモンドの重量やグレードを示した書類です。ダイヤモンドの品質を知る一助になりますが、原石の質などもダイヤモンドの輝きに大きく影響を与えます。婚約指輪のダイヤモンドを選ぶ際は、視覚から得られる美しさを楽しみながら、おふたりにとって世界に一つだけのダイヤモンド、ワンアンドオンリーを探してみてはいかがでしょうか。

ラザール ダイヤモンドは、原石自体にも厳しい基準を設けており、希少な正八面体の「オクタへドロン」を中心に厳選した原石のみを使用しています。良質な原石の可能性を最大限に引き出し最高峰の輝きを引き出すカッティングを施したダイヤモンドは、虹色の光彩を放ちます。美しい輝きのダイヤモンドをお求めの方は、ぜひラザール ダイヤモンドをご利用ください。

更新日時:2023.11.29