プロポーズを終え、結婚することが決まったら、次はお互いの両親への結婚挨拶を行うのが一般的です。しかし、多くの方がこのときはじめて結婚挨拶を行うはず。そのため、「挨拶は具体的にどうすれば良いの?」「どのような点に注意すれば良いの?」などと、戸惑ってしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、結婚の挨拶当日までに準備しておきたいことや結婚挨拶の一般的な流れ・マナーをご紹介します。また、結婚挨拶に関するよくある疑問についても回答しているので、ぜひご参考にしてください。

 

結婚の挨拶当日までに準備しておきたいこと

結婚挨拶の一般的な流れ・マナー・よくある疑問をご紹介_1

結婚の挨拶当日までに準備しておきたいことは、以下の4つです。

お互いの両親・家族の情報交換を行う

結婚の挨拶をスムーズに進めるために、事前にお互いの両親や家族について情報交換をしておきたいものです。例えば、家族構成や職業、趣味、好きな食べ物、話題にしないほうが良いことなどを共有しておくと、当日の会話が弾みやすくなるかもしれません。

結婚挨拶当日は緊張してしまうため、お互いの両親・家族の情報交換を行う際にパートナーとシミュレーションをしておくのも一案です。

手土産を準備する

結婚の挨拶では、手土産を持参するのが一般的です。手土産を選ぶ際は、相手の両親の好みや地域の風習を考慮すると良いでしょう。例えば、お菓子やお茶、地元の特産品などが結婚挨拶時の手土産として喜ばれやすい傾向にあります。また、日持ちするものや個包装されているものを選ぶと慌てなくて済むほか、家族で分け合うことができます。

なお、手土産の費用相場は2,000〜5,000円程度です。高い品を贈ると相手のご両親に気を遣わせてしまうので、相場を目安に選ぶと良いかもしれません

結婚挨拶当日に着る洋服を準備する

結婚の挨拶では第一印象が重要なため、服装選びには十分に注意したいものです。服装を選ぶ際は、「清潔感」を意識すると良いでしょう。

服装のしわや汚れがないか事前にチェックし、必要であればクリーニングに出しておくと安心です。身だしなみを整えることで相手のご両親に好印象を与え、誠実な気持ちを伝えやすくなるでしょう。

今後のことについてパートナーと話し合う

結婚の挨拶では、相手のご両親から「今後の予定は?」と質問される可能性があります。特に「結婚式の有無や時期」「新居への引越し」「仕事の継続や転職の可能性」などが質問されやすいため、パートナーと事前に話し合っておくと良いでしょう。 

 

結婚挨拶の一般的な流れ・マナー

結婚挨拶の一般的な流れ・マナー・よくある疑問をご紹介_2

こちらでは、結婚挨拶の一般的な流れとマナーについてご案内します。

実家に到着する

結婚の挨拶当日は、訪問時間に遅れないよう余裕をもって出発しましょう。ただし、早く到着しすぎた場合でも、約束の時間ぴったりか1〜2分後に訪問するのがマナーです。訪問前にスマホをマナーモードに設定し、音が鳴らないようにしておくと良いでしょう。

玄関に入る前に、コートやマフラーはあらかじめ脱いでおくのが望ましいとされています。玄関先では簡単な挨拶をし、上がる際に靴の向きを揃えると好印象です。 

入室する

玄関での挨拶を終えたら、案内された部屋に入ります。ドアの前で一礼し、「失礼します」と声をかけてから入室しましょう。座る位置は、相手のご両親が指定するまで待つのがマナーです。

着席後、改めて自己紹介をします。その後、持参した手土産を紙袋から出して渡します。 

歓談・本題に入る

入室後、すぐに本題に入らず歓談をするのが一般的です。仕事や趣味、家族の話題など、事前にパートナーとご両親の好みや話題にしやすい内容を共有しておくと、スムーズに会話が進みます。

しばらく歓談を楽しんだあと、本題に入ります。本題に入るタイミングは、会話が途切れたタイミングがベストと言われています。会話が盛り上がっているときに無理に本題に入ると失礼にあたるため、会話が落ち着いたときに結婚の許可をもらうと良いでしょう。

退室する

結婚挨拶が終わったあとはしばらく歓談を楽しみ、入室から2時間を目安に退室します。退室前に改めて感謝の気持ちを伝え、玄関先でもお礼を伝えると丁寧です。

コートやマフラーを持っている場合は、外に出てから着用するのが一般的にマナーとされています。

 

結婚の挨拶に関する疑問

結婚挨拶の一般的な流れ・マナー・よくある疑問をご紹介_3

最後に、結婚の挨拶に関する疑問について回答します。

どちらの両親から先に挨拶をする?

結婚挨拶は、女性のご両親から先に行うのが一般的です。女性のご両親から挨拶をする理由は、「結婚において女性が家を出て男性の家に嫁ぐ」という考え方が強く、男性側が女性側に結婚の意思を最初に伝える形が一般的だったためです。この理由により、結婚挨拶は女性の家から先に行うことが習慣となったのです。

しかし、最近ではお互いのご両親に事前に相談し、順番を決めるカップルもいます。そのため、ご両親に相談したうえで挨拶の順番を決めても良いかもしれません。

気をつけたほうが良い言葉や話題はある?

結婚の挨拶では、言葉遣いや話題に注意が必要です。パートナーを呼ぶ際は「○○さん」と丁寧に呼び、相手のご両親は「○○さんのお父様」「○○さんのお母様」と呼ぶと良いでしょう。

また、会話では不適切な話題を避けるほうが良いかもしれません。特に政治の話や自慢話は、意見が分かれやすいため避けるのが望ましいとされています。 

食事を勧められた場合はどうすれば良い?

結婚の挨拶の際、相手のご両親から食事を勧められることがあります。一般的には、初対面での挨拶時には1回目の食事の誘いは断るのがマナーとされています。これは、あまりにも早く食事を共にすることを避け、慎ましさを示すためです。しかし、相手が強く勧めてくる場合や、すでに準備をしていることもあります。その際は素直に受け入れ、感謝の気持ちを込めて食事を楽しむと良いでしょう。 

帰宅後はお礼を伝える?

結婚の挨拶を終えたあとは、できるだけ早めにお礼を伝えるのが丁寧な対応です。訪問当日に電話やメッセージでお礼を伝えると、より好印象を与えられるでしょう。 

 

まとめ

結婚の挨拶を成功させるためには、事前準備が重要です。お互いの家族情報の共有や手土産の準備、服装の選定、今後の話し合いを行っておくと良いでしょう。当日は訪問マナーを守り、スムーズな会話を心がけてみてください。準備をしっかり整え、安心して当日を迎えましょう。

更新日時:2025.04.30