婚約(結婚)指輪には、夫婦それぞれの想いや誓いを現した宝石が用いられることが多いです。数ある石のなかでもダイヤモンドは特に使われることが多く、数々の夫婦の幸せを結び付けてきました。そんなダイヤモンドは、どうして婚約(結婚)指輪の宝石として選ばれるのでしょうか?今回は、婚約(結婚)指輪にダイヤモンドが選ばれる理由を紹介します。
 

ダイヤモンドが婚約(結婚)指輪に選ばれる3つの理由

 
ダイヤモンドは、宝石の王様と呼ばれるほど私たちにとって馴染みのある宝石です。ポピュラーな宝石でありながら、グレードがたくさんあるので高品質なダイヤモンドはなかなか手が届くものではなく、特別なアクセサリーにダイヤモンドを使うという方も多いでしょう。
 
ダイヤモンドが婚約(結婚)指輪に選ばれるのには、その性質や石の持つ意味などにいくつかの理由があったのです。ここで、ダイヤモンドが選ばれる3つの理由を紹介します。
 

1. 硬くて壊れない

ダイヤモンドは、宝石の中でも硬度がありそう簡単に傷ついたり壊れたりすることはありません。婚約(結婚)指輪は、永く着け続けるものです。ダイヤモンドの丈夫さは、長年愛用することになる婚約(結婚)指輪に最適だと言えるでしょう。
 
また、この硬さや丈夫さが「誰にも壊されることのない愛」という意味を婚約(結婚)指輪に込められると、結婚を申し込む男性に選ばれるようになったと言われています。

2. 薬品・光線に強い

ダイヤモンドは化学薬品や光線からの影響を受けにくいので、手入れをすれば輝きが失われることはありません。長年愛用する婚約(結婚)指輪は状態の劣化を気にされる方がとても多いです。アーム部分はお手入れをしても、宝石の部分は削りたくない・お手入れしなくても変わらず輝いてほしいと考える人にも、ダイヤモンドは選ばれます。

3. 宝石の意味

ダイヤモンドは4月の誕生石です。「純潔・永遠の絆・純粋無垢」という意味を持ち、このダイヤモンドの石言葉も婚約(結婚)指輪に適していることもダイヤモンドが選ばれる理由の1つ。その他の石ももちろん素敵な石言葉を持つのですが、やはり多くのカップルがダイヤモンドの石言葉に惹かれて永遠の愛の誓いに使用することが多いのです。
 

ダイヤモンドの主産地

 
世界中で流通しているダイヤモンドですが、主な産地は「ロシア」「ボツワナ」「コンゴ民主共和国」の3ヵ国で、世界三大ダイヤモンド産地としても有名です。
なかでもロシアは「最もダイヤモンドの産出量が多い国」、ボツワナは「最もダイヤモンドの産出金額が多い国」として知られています。
ダイヤモンドがたくさん産出されるロシアに対して、ボツワナでは品質の高いダイヤモンドが多く産出されるというわけです。
 
ダイヤモンドの産地は、この他にもオーストラリアやカナダ、中国、ナミビア、ガーナなど20ヵ国以上にも及びます。
参考:ECOSTYLE

 

「4C」という4つの基準と高評価を得るためのポイント

ダイヤモンドの品質を決定する際の基準「4C」

「4C」は、「カラット」 「カラー」 「クラリティ」「カット」の頭文字を表わすダイヤモンドの世界的評価基準で、この4つのバランスが優れているものほど、高く評価されます。

ここでは4Cについて、それぞれどのような基準があるのかを解説します。あわせて、各基準において高評価を得るダイヤモンドの特徴についてもご紹介します。

「カラット(Carat)」

カラットとはダイヤモンドの大きさではなく「重さ」の単位で、1カラットは0.2グラムです。カラット数が大きくなればなるほどグレードが高くなり、ダイヤモンドの価格もあがります。
ダイヤモンドの原石の大部分は、1カラット未満の小さなものがほとんどです。そのため、大粒のダイヤモンドの原石は希少価値がとても高く、グレード、価格ともに高くなります。

「カラー(Color)」

ダイヤモンドは、無色透明なほど希少価値が高まります。ピンク、ブルーなど特に美しい色の「ファンシーカラー」を例外に、無色に近いほど高評価。グレードが下がるにつれ黄色みを帯びていきます。
具体的には、ダイヤモンドの色合いはD~Zの23段階で評価されます。
Dが最高ランクで、次いでE、Fが「完全に無色透明」とされているダイヤモンドです。

そして「透明」であるG、H、I、J、「わずかに黄色がかっている」とされるK、L、Mと続きます。N〜Zは「薄い黄色〜黄色のダイヤモンド」となり、Dランクのダイヤモンドに比べるとグレードも価格も大きく下がるのが特徴的です。

「クラリティ(Clarity)」

クラリティは、宝石の透明度を表します。ダイヤモンド表面の傷の有無や、内部の内包物(インクルージョン)の有無やその大きさによって透明度が決まり、透明度が高いダイヤモンドほど美しい輝きを放ちます。
インクルージョンの場所や大きさによってはダイヤモンドの透明度が下がるため、輝きが失われやすいという特徴があります。したがって、透明度が高いほどダイヤモンドの輝きが映え、グレードも高くなります。

「カット(Cut)」

ダイヤモンドは、カットの良し悪しによって輝きが異なります。カットされた形の美しさはもちろんですが、研磨方法まで審査の基準になります。4Cのなかで唯一、人間の手によって左右される評価とも言えます。
具体的には、シンメトリー(対称性)・ポリッシュ(研磨の状態)・プロポーション(総合評価)という3軸の基準が定められており、それぞれを5段階で評価します。
カットのグレードが高いものから「Excellent」「VeryGood」「Good」「Fair」「Poor」となり、グレードが高いものほどダイヤモンドの輝きが美しいとされます。
「カット(Cut)」

 

ダイヤモンドの結婚指輪を選ぶ時のポイント

ダイヤモンドは、古くからローマやギリシャの結婚指輪に用いられてきました。長い歴史を持つダイヤモンドと結婚指輪は、現在に至るまでオーソドックスでありながら最愛を誓える最高の組み合わせとして愛されているのです。そんなダイヤモンドを使用した結婚指輪を選ぶ際に気を付けて欲しい点が1つあります。それは、「今の自分ではなく、未来の自分に似合うダイヤモンド」を選ぶことです。
 
夫婦生活が60年を迎える夫婦の結婚記念日をダイヤモンド婚式と呼びます。このダイヤモンド婚式の時に、60年間寄り添ってくれた結婚指輪を見て「この人と結婚して良かった」と思える、そんな未来を想定して宝石を選びましょう。アームもカラットもデザインもさまざまなものがありますが、長年愛用し続けられる素敵な指輪を選んで下さい。
 
ダイヤモンドは、二人の夫婦生活を永遠に見守ってくれる宝石です。ダイヤモンドに負けない絆で添い遂げるためにも、より二人の関係に似合う指輪を選びましょう。

 

婚約指輪にダイヤモンドを送る理由を知りたい方へ。

>>婚約指輪にはなぜダイヤモンドがつきものなの?

 

更新日時:2020.12.17