プロポーズ、結納、結婚式、入籍など、結婚にはさまざまなイベントがあり、そのタイミングもカップルによって千差万別。「結婚指輪はいつ頃から検討を始めるといいのか分からない」という方も、少なくないのではないでしょうか。

今回は結婚指輪を購入するタイミング、購入までの流れ、相場感や選び方のポイントなどを詳しくご紹介いたします。余裕を持ったスケジュールを立てるための参考にしてみてください。

結婚指輪を購入するタイミングは?

完成までにかかる期間は?

結婚指輪は、通常のファッションリングのように、店頭にある指輪をそのまま持って帰るケースが少ない点は心得ておきましょう。神聖な意味合いも持つものなので、基本的にまっさらの新品を用意してくれます。オーダー方法によって、受け取りまでにかかる期間はかなり違うので、以下を参照に検討してみるといいでしょう。

・既製品

最も購入層が多いのが「既製品」。最新のデータ(※)では、6割弱の人が既製品を選んでいます。既製品のよさは、短期間で入手できる点。ショップに並んでいるデザインから選び、サイズの在庫が店頭にあり、刻印なども入れない場合は、当日に持って帰れるケースもありますが、通常はぴったりのサイズに調整してから、後日受け取るのが一般的です。

・セミオーダーメイド

全体の約3割の人が選んでいるのが、「セミオーダーメイド」。ブランドやショップによって変えられる部分の幅は異なりますが、プロのデザインをベースにしつつ、2人らしいオリジナリティーを足すことができます。

・フルオーダーメイド

デザイナーさんに希望を伝えて、いちからデザイン画を起こして作るのが、「フルオーダーメイド」です。全体の1割弱(9.1%)の人が選んでいるスタイルです。

その他は注文内容により異なります。
それぞれの納期は次のとおり目安となります。

既製品の場合:即日~1ヵ月程度
セミオーダー:注文から1~3ヵ月程度
フルオーダー:注文から2ヵ月以上~半年程度

・刻印の有無

いずれの購入方法でも、結婚指輪に希望する数字や文字を入れる「刻印」は可能です。結婚記念日やイニシャル、オリジナルのメッセージを入れるのが定番ですが、凝った刻印を入れたい場合は、時間を要することも。最低でも1〜2週間程度は見ておくといいでしょう。

挙式の有無で変わる購入時期

上記を踏まえた上で、結婚指輪を用意するタイミングを決めるには、「挙式の日取り」が重要になってきます。挙式で指輪交換の儀式をする場合、挙式から半年前には結婚指輪の検討を始めておきましょう。

・挙式をする場合

最新のデータ(※)によれば、平均的に挙式の「8.6ヶ月前」から結婚指輪の検討を開始し、「7.2ヶ月前」に決定している、という結果が出ています。検討期間は平均1.5ヶ月ほどですが、中には1年半以上前から動いている人もおり、かなり早い時期に取りかかっていることがわかります。

挙式の前は、式場や関係者との打ち合わせなどが本格化し、相当に忙しくなるのが一般的です。「挙式に間に合わなくて、心から満足のいく指輪を探せなかった」となれば、後悔が残りますよね。安価な買い物ではないですし、一生着用する可能性もあることを考えると、一朝一夕で即決できないケースも少なくありません。情報収集だけでも、早めに始めておくのがおすすめです。

・挙式をしない場合

挙式をしない場合は、入籍予定日の半年から1ヶ月前くらいに購入するカップルが少なくないようです。「いつから結婚指輪を着けるべき」という決まりはありませんが、「結婚した」という区切りやケジメを大切にしたいならば、同居開始日や入籍日、新婚旅行までには準備しておけるとベスト。「後回しにしているうち、出産などでタイミングを逃して買ってもらえなかった……」といった不満を生まないためにも、計画的に準備をしましょう。

・ 婚約指輪と合わせて購入する

効率的に動きたいならば、婚約指輪と合わせて購入するのも一案です。最近は婚約指輪とセットになったデザインの結婚指輪も多く出ており、セットで購入すると割引があったり、重ね着けを楽しめたりと、購入者側のメリットも多いです。プロポーズは花束やダイヤモンドのみで行い、結婚の約束をした後に、まとめて購入する、という選択肢もあることは心得ておきましょう。

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購入までの流れと、購入時に注意すべきポイント

 

続いて、結婚指輪の購入までの具体的な流れをご紹介します。

(1)情報収集をする

後悔のない結婚指輪選びをするには、素材やデザイン、ブランド、価格などの情報をしっかり収集しましょう。大まかなデザインの希望や予算の目安について、事前に二人で話し合っておけると、店員さんの前で本音が言えなかったり、お店で意見が衝突したり……ということも回避しやすいです。

長く着用することを前提にしている指輪なので、サイズ対応の幅や着け心地へのこだわり、後々メンテナンスに対応してくれるブランド/デザインかどうか……などもチェックしておくといいでしょう。希望する条件を満たすブランドやショップをいくつか絞ってから、お店に出かけるとスムーズです。

なお、最新のデータによれば(※)、結婚指輪を探す際に検討した店舗数は<平均3.2店舗>。ただ「1店舗で決めた」という回答も3割強あり、かなり候補を絞ってからお店に足を運ぶカップルも少なくないことがうかがえます。

(2)下見に行く

購入したい結婚指輪のある程度のイメージができたら、気になるブランドのショップへ下見に行きましょう。WEB上で好みのデザインを決めていても「いざ指に着けてみると、「自分の手の形に似合わない」「イメージと違った」「いつものサイズでは微妙に合わない」ということも少なからずあるので、試着は必須です。

足と同様、夕方以降は手指もむくみやすく、サイズが微妙に変わることもあります。むくみやすい方の場合は、その点も考慮してサイズを選ぶといいでしょう。

またブライダルリング専門店の一般的な混雑時間帯は、休日の午後や仕事終わりの時間。「店員さんやコーディネーターさんに相談したい」「色々と試着して、じっくりと検討したい」という方は、事前に来店予約をするか、午前中の来店がおすすめです。

(3)注文をする

デザイン、着け心地、費用感、アフターサービスの有無など、二人の希望を満たす結婚指輪が見つかったら、いざ注文です。宝石を入れるのか、入れる場合はその種類やサイズをどうするか、オリジナルの刻印を入れるのか……等々の詳細も、この時点で決定します。「いつまでに受け取りたいのか」を必ず伝え、お店との合意を取っておきましょう。

(4)受け取りに行く

指輪が完成したという連絡が来たら、実物を受け取りにいきましょう。「サイズや刻印が間違っていないか」は、その場で必ずチェックしておきましょう。どちらか片方しか来店できない場合は、できるだけ早く試着してもらい、サイズなどの問題があれば早急に対応しましょう。鑑定書や保証書は後々必要になることもあるので、紛失の心配のない場所に保管をしておけるとベストです。

結婚指輪の予算・相場について

 

結婚指輪の相場は幅広く、実態の調査を見ても、5万円程度〜50万円以上まで、かなりのばらつきがあります。最新のデータ(※1)によれば、平均は26.6万円(2人分合計)。「20〜25万円未満」の層が最も多く、全体の3割弱がこの価格帯です。次いで「25〜30万円未満」「30〜35万円未満」となっています。

男女別に見ると、男性用の平均価格は12.3万円、女性用の平均価格が14.6万円となっています。予算設定に迷う場合は参考にしてみるといいでしょう。

オーダースタイルによって、費用は変わる?

結婚指輪のオーダースタイルには、大きく分けて「既製品」「セミオーダーメイド」「フルオーダーメイド」「手作り(一部の制作過程を体験できる)」などの選択肢があります。

費用感は宝石の数やサイズに影響されるため、「既製品だから安い」「オーダーメイドだから安い」ということはありませんが、オリジナリティーを追求するほど高くなる傾向はあります。特にフルオーダーメイドの場合、選ぶ素材やデザインによって大幅に変わってくるで、希望予算がある場合は、デザインの希望とあわせて最初に伝えておくといいでしょう。

(※1)「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」より

まとめ

以上、結婚指輪の購入計画を立てる際に役立つ情報をご紹介しました。

・既製品以外を希望する人は、できるだけ早めに検討を始める
・長時間着けるものなので、必ず試着をしてから購入する
・挙式をする場合、半年前までに購入しているカップルが多い
・多くのカップルが、3店舗以内で検討している
・2人分の購入金額の平均は26.6万円

直前に慌てなくて済むよう計画的に進め、「心から納得のいく結婚指輪」を見つけてくださいね。

更新日時:2022.04.12