結婚しているカップルの多くが着用している、結婚指輪。しかし中には、パートナーから「結婚指輪はいらない」と言われ、どうすべきかと悩む人もいるようです。結婚指輪を購入しないことには、どのようなメリット・デメリット(リスク)があるのか、同じような経験をした先輩たちのデータからご紹介します。

結婚指輪を購入しなかった人の割合

最新の結婚トレンド調査によれば(※1)、2020年に結婚指輪を購入した人の割合は97.7%。購入しなかった人の割合は、わずかに1.9%となっています(無回答0.4%)。過去7年分のデータを見ても、常に96〜98%台をキープしていることから、「大半の人は購入している」と考えて良さそうです。

「結婚式をしないから、指輪はいらない」と考える人もいるかもしれませんが、結婚指輪は、指輪交換の儀式のためのものではありません。挙式や披露宴はしないが、結婚指輪は購入する……という人もたくさんいます。結婚後、日常的に身に着ける人は全体の65%(※2)というデータもあり、「結婚指輪は結婚してから使うもの」と理解すると良さそうです。

(※1)「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」
(※2) 「結婚指輪の着用率に関する調査」(20〜39歳の既婚男女667人対象/2019年ブリリアンスプラス調査)

「結婚指輪はいらない」という人の主な理由

続いて、「結婚指輪の購入をしなかった」という夫婦から、その理由についてあがった声をご紹介します。

・指輪以外を贈りあったから

まずは「パートナーの希望で、お揃いの高級時計にした」など、指輪以外のものを贈りあった、という例。結婚指輪と同様、長く身に着けられる時計などを選ぶカップルが多いようです。

中には、「モノに興味がないので、その分、新婚旅行を豪華にした」という声も。「指輪をしたくない、興味がない」という場合は、家、家具、美術品など経年劣化しにくいものや、旅行や体験など、代わりとなる贈り物を検討してみるといいかもしれません。

・金属アレルギーだから

また、「着けたかったけど、金属アレルギーだから諦めた」「肌が弱いから」といった理由で結婚指輪を断念した人も。この場合も、上述のような身に着けるもの以外の代用を検討してみるのは一案です。

・金銭的な理由で見送ったから

「パートナーの懐事情を知っていたので遠慮した」「結婚後の生活費が不安で、購入を見送った」というカップルも。

ただ中には、「結婚当時はお金がなく、何年か後に購入した」「予算的に満足できないものを購入するよりは、貯金をしてから、好きなリングを購入するつもり」という声も聞かれました。欲しかったけど予算的に厳しい場合は、「1年後や3年後に買おう!」などと決めておくのもいいかもしれません。

・パートナーの合意が取れなかったから

一方で、「欲しかったけど、言えなかった」「提案したけど、相手が買ってくれなかったので」等々の声も。何もかも理想どおりにはいかない結婚生活ですが、心残りがある人もいることがわかります。

・束縛しあいたくないから

「心の結びつきを大切にしたい」という考えから、結婚指輪を購入しなかったという人も。最近は事実婚など自由な関係を築くカップルも増えています。結婚指輪は他の異性からのアプローチを防ぐ存在にもなりますが、あえて束縛しあわないカタチを選ぶカップルもいるようです。

結婚指輪を持たないことのメリット・デメリット

 

続いて、結婚指輪を持たないことのメリット・デメリットを見ていきましょう。

結婚指輪を持たないメリット

・出費を抑えられる

結婚の時期は挙式、新生活の準備などで、何かと物入り。「予算がなく、少しでも節約したい」と考える人もいるでしょう。2020年の最新データによれば(※1)、マリッジリング2人分の購入金額平均は26.6万円。50万円以上まで幅広く分布していますが、それなりに高価なものを選ぶ人も少なくないことがわかります。

一方で、「ペアで5万円未満」というカップルも0.6%おり、10万円未満(2.7%)、10〜15万円未満(10.2%)と続きます。「7組に1組は、ペアで15万円未満の結婚指輪を選んでいる」と考えると、そこまで敷居高く感じる必要はなさそうです。

(※1)「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」

・紛失や盗難の心配がない

持たなければ当然、紛失や盗難の心配はありません。紛失グセがあり、「高級なものは身に着けておくのが不安」という人もいることでしょう。それを防ぐため、中には「指輪をチェーンに通して、ネックレスとして着用している」という人もいれば、「休日や特別なときにだけ短時間、着用する」という人もいます。

上述の着用率のデータ(※2)でも、「仕事の都合等で着けられないので休日のみ着用」(11.0%)、「冠婚葬祭の機会など、年に数回着用」(6.6%)という人も一定数おり、「結婚指輪を購入したら、いつも必ず着けなくてはならない」とまで考える必要はなさそうです。

(※2) 「結婚指輪の着用率に関する調査」(20〜39歳の既婚男女667人対象/2019年ブリリアンスプラス調査)

結婚指輪を持たないデメリット

・未婚だと誤解される

結婚指輪は通常のアクセサリーと違い、“結婚の証”として機能する特別な指輪。「私は結婚しています」と名乗り出るのが不自然な場所でも、ひと目で証明することができます。

未婚だと勘違いされることもなく、誘惑や浮気の防止になることも。「外では結婚指輪をしてほしい」と心の中で思っている人は、男女問わずいるので、愛するパートナーを安心させてあげたいと思うならば、「自分はいらないから」と即断せず、本当に指輪なしでいいのか、二人で一度話し合ってみることをおすすめします。

・親の目や世間体が気になる

結婚しているのに常に指輪をしていないと、会社の同僚や近所付き合いなどでも、要らぬ心配をされてしまうこともあるでしょう。パートナーの親なども、安心させることもできやすいです。挙式や披露宴、新婚旅行などに比べても費用がかからないので、“ナシ婚”派の方でも、「せめて結婚指輪くらいは」と検討してみるといいかもしれません。

「結婚指輪はいらない」と言って(言われて)後悔したケース

続いて、「結婚指輪はいらない」と言った側と言われた側、それぞれで後悔を感じた瞬間について調べてみました。以下のような瞬間に、後悔を覚えることがあるようです。

<いらないと言った側>

・友人の指輪を見て、羨ましくなった

女性同士の場合、結婚の報告をすると、「指輪を見せて〜!」といった展開になることも多いですよね。うれしそうに見せてくれる友人の姿を見て、「私も一応買っておけばよかった」と後悔を感じるケースもあるようです。

・後から、気に入る指輪を見つけてしまった

「当時はあまり指輪に興味がなかった」「探してみたけど気に入るものがなかった」という人が、後になって「着用したい」と思える指輪を見つけてしまうことも。結婚指輪は、アクセサリーといってもかなり普遍的で、さまざまな人の好みに応えるデザインが揃っています。結婚のタイミングでは一度、真剣に探してみるとよさそうです。

・いちいち「結婚をしている」と言うのが面倒

結婚指輪は、指に着けているだけで、周りの人にその事実を伝えることができます。「未婚だと誤解されると面倒」「いちいち周りに説明する過程を省きたい」という人は、社会的な意味での着用を検討してみるといいかもしれません。

・浮気をされて後悔した

指輪をしていないと、未婚だと誤解されて多くの異性からアプローチを受けることも。パートナーが誘惑に負けてしまった場合、「指輪をしてもらっていたら防げたかも」などと後悔する人もいるようです。

<いらないと言われた側>

・「結婚に迷っているのか」と不安になった

新居の契約などと同様、結婚指輪の購入は、「本当に結婚するのだな」という実感をじわじわと高めてくれます。そのため、いらないと言われると、引き返せない状況になるのが嫌なのかな、結婚にまだ迷っているのかな……などと不安を覚える人もいるようです。「いらない」という場合は、理由もきちんと説明しておくと、パートナーの余計な不安をあおらなくて済むでしょう。

・「結婚を隠したいのか」と疑心暗鬼になった

「結婚指輪を着けたくない」と言われると、「結婚後にも遊びたいのかな」と疑いを持たれてしまうことも。仕事等で異性との出会いが多い人の場合、結婚指輪の有無で、アプローチの数が大きく変わることもあります。特に着けられない理由がないのであれば、パートナーの不安を解消するために着けてあげる、というのも優しさかもしれません。

・気を遣われてショックだった

経済面を気にして遠慮されると、逆にショックを与えてしまうことも。どんなに懐が苦しくても、「愛する人を喜ばせたい、頼ってほしい」という気持ちは持っているもの。内心では欲しいと思っているならば、黙って一方的に遠慮するより、「手頃なものでいいから買いたいな」「結婚後にお金を貯めて買わない?」などと提案してみるのも一案です。

まとめ

以上、「結婚指輪を持たない」という選択肢を検討する際に、知っておきたい内容をご紹介しました。

・結婚指輪を購入している夫婦は、全体の約98%
・出費を抑えられるメリットはあるが、手頃な結婚指輪もある
・結婚指輪は、社会的な証明にもなる
・あとから「買っておけばよかった」と後悔を覚える人も
・パートナーに「いらない」と言われると、不安を生じさせてしまうことも

パートナーから「結婚指輪がいらない」と言われて迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 
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更新日時:2022.04.12