ずっと身に着けている結婚指輪(マリッジリング)はどんなに気を付けても、汚れたり、傷が付いたりしてしまいます。 なるべくならずっと長く、美しさを保ちたいもの。そこで、この記事では結婚指輪によく使用される素材の特徴を知り、いつまでも美しく使い続ける方法をご紹介します。

■変色に強いが、柔らかくて傷が付きやすいプラチナ
結婚指輪(マリッジリング)によく使用される素材として真っ先に思い浮かぶのはプラチナでしょう。
その美しい白色はダイヤモンドとの相性もよく、変色しにくいことでも知られています。また、粘り強いので加工もしやすく、小さなダイヤなどもしっかり留めることができるのです。

一方で、柔らかいため傷が付きやすく、変形しやすいのが玉に瑕。プラチナはジュエリーに加工するときには他の金属を混ぜるのが一般的で、これには強度や硬度を増す役割もあります。プラチナの含有量は850%、900%、950%※が多く、それぞれPt850、Pt900、Pt950と表示されます。ちなみに、混ぜる金属(割り金)はパラジウムをメインにルテニウムやイリジウム、銅などです。

合金の割合が少なく純度が高いものはそれだけ品質が高いことになりますが、強度はやや劣ることになります。

■変色や錆に絶対的な強さ。合金で強度を持たせたゴールド
最近では結婚指輪(マリッジリング)にゴールドを選ぶ人も増えてきました。ゴールドの最大の特徴は変色に強く、錆びたり腐食したりすることがないということ。

ただし非常に柔らかく、そのまま使用すると傷が付きやすいので、プラチナと同様に、ジュエリーに使用する際には他の金属を混ぜて強度や硬度を高めています。
また、ゴールドは重い金属でもあるので、軽い金属と合わせることによってジュエリー全体の重量を軽くすることもできます。

ゴールドの含有量は750%が多く、K18と表示されます。ちなみに、K24が純金となります。混ぜる金属の種類や割合によって色が変わり、イエロー・ゴールドは銀や銅など、ピンク・ゴールドは銅や銀、パラジウムなど、ホワイト・ゴールドはパラジウムなど、グリーン・ゴールドは銀などを割り金として使用します。

■ピンク・ゴールドとホワイト・ゴールドは変色に注意
変色に強いゴールドですが、ピンク・ゴールドとホワイト・ゴールドは注意が必要です。ピンク・ゴールドは割り金に銅を多く使用します。銅は硫黄成分に反応して変色する性質があり、ピンク・ゴールドもその影響を受けます。ですから、温泉や入浴剤入りの風呂に入る際には外すのがお勧めです。

ホワイト・ゴールドはパラジウムを混ぜることにより白く変色するのですが、白い色をさらに際立たせるため、ロジウムで表面加工をすることもあります。ロジウムコーティングを施したホワイト・ゴールドは使用しているうちに表面のコーティングがはがれ、黄色みを帯びてくることもあります。

■傷が付きやすく、変色しやすいシルバー
結婚指輪(マリッジリング)には使用されることは少ないのですが、アクセサリーとして使用されることが多いシルバーについてもここで少し触れておきましょう。

シルバーは大気に触れるうちに徐々に黒く変色する性質を持っています。ジュエリーに加工する際には、変色を防ぎ強度を高めるために、他の金属と混ぜ合わせます。銅を混ぜることが多く、銀が925%、銅が75%の銀合金をスターリングシルバーといいます。
ただし銀合金でも経年の変色は避けられず、定期的に専用のクロスなどで磨くことをお勧めします。

■いつまでも美しく使い続けるために
結婚指輪(マリッジリング)をいつまでも美しく使い続けるためには、身に着けるときにちょっとした注意をすることと、日々のお手入れが重要になります。プラチナやゴールドの指輪は基本的にはデリケートなので、傷やゆがみを避けるためにも、重い荷物を持ったり力仕事をしたりするときなど手に強い力が掛かる場合は、外した方が無難です。また、クレンザーなどを使って掃除をする際にも、外した方が良いでしょう。

日々の汚れは柔らかい布で拭いたり、中性洗剤を少量溶かした液で洗ったりすれば落とすことができます。購入店に持参すれば、超音波洗浄器でクリーニングしてくれますので、指輪の状態をチェックしてもらうためにも定期的に訪れることをお勧めします。

また、表面の小さな傷も磨き直し(リフレッシュ仕上げ)によって新品同様の輝きを取り戻すことができます。ホワイト・ゴールドの変色もコーティングし直すことにより、再び美しい白色になります。
指輪のゆがみ直しも購入店で請け負ってくれます。ダイヤモンドが飾られた指輪はゆがんでしまうと爪が緩み、ダイヤが取れてしまう可能性もありますので、放置せずになるべく早めに修理しましょう。

大切な記念の品である結婚指輪。素材の特性を理解して身に付け、日々のお手入れと定期的なチェックをして、いつまでも美しく身に着けましょう。

※ジュエリーでは1000分率による品位表示が用いられます